ISVPS歯科・口腔外科学実習を終えました

[2025年02月22日]

こんにちは。獣医師の阪本です。

まだまだ寒い日が続きますね。冬が苦手なので、春が待ち遠しいです。

 

 

寒さ真っ盛りの1月に、ISVPS歯科・口腔外科学実習に参加してきました。

約1年半にわたるこのコースも、今回が最後の実習でした。

 

今回のテーマは根管治療がメインでした。

根管治療とは、歯の中の神経である歯髄を抜去して、詰め物をすることによって、歯を温存する治療です。

犬や猫では、主に歯が折れた場合(破折)に適応となります。

 

硬いおもちゃやおやつを噛むのが好きな子は多いと思います。

そのため、気付いたら歯が折れていたというケースもよくみられます。

折れた歯をそのままにしておくと、痛みや不快感につながりますし、感染や炎症を引き起こす可能性があります。

少し前の獣医療では、経過観察や抜歯となることがほとんどでしたが、近年では人と同様に根管治療が選択肢として挙げられるようになってきました。

 

今回の実習では、歯を用いながら、根管治療の流れを一通り学ぶことができました。

この経験が、動物たちの歯を残す手助けになればと思います。