日本獣医眼科カンファランス年次大会に参加してきました。

[2024年06月20日]

こんにちは。

獣医師の今井です。

 

先日、東京で行われた日本獣医眼科カンファランスの年次大会に参加してきました。

4年振りの東京で道に迷わないか心配でしたが、無事辿り着けました。

 

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「緑内障の視覚を守る~外科治療の最前線~」というテーマでした。

緑内障とは「様々な要因により生じ、視神経症と進行性の網膜神経節細胞・軸索の死を引き起こす疾患群」と定義づけられており、動物における主要な要因は眼圧の上昇です。

気がつかず放置してしまうと失明してしまうため、非常に重要な眼科疾患の一つとなります。

症状としては急に眼が開けにくくなったり、充血していたり、こすったり、元気がなくなるなど様々です。

今回の学会では、眼科診療を専門的に行っている動物病院がデータを集計し、過去(2012年)の報告と比較してどんな犬種が多いか、治療成績はどのように変わったか、また近年導入された治療法について現段階での治療成績の報告などとても充実した内容になっておりました。

以前の報告まとめでは柴犬、シーズー、Aコッカーが多かったのですが、今回の報告ではトイ・プードルの発症が増えてきたとのことです。

外科治療に関しては従来からあるレーザー治療とは異なり、合併症の発生率が低いマイクロパルスというものを用いたレーザー治療について、ヒトの眼科の先生をお招きしての講演がありました。

このマイクロパルスを用いた治療は当院でも導入しており、適応であれば実施することが可能となっております。

 

視覚というものは生活していく上で非常に大事なものになっております。少しでも気になる症状があればご相談下さい。

その他、些細なことでも何かありましたらいつでもご来院お待ちしております。