ブログ:APRIAのリハビリセミナーに行ってきました。
[2023年08月24日]
こんにちは、看護師の古林です。
先日、動物理学リハビリ国際協会のセミナーに参加してきました。
セミナーでは主に、肥満犬のダイエットや高齢期のリハビリテーション、整形外科疾患や神経疾患のリハビリテーションを学びました。
肥満犬のダイエットについてですが、ダイエットがうまくいかず、悩んでいらっしゃる飼い主様も多くいらっしゃいます。食事量の制限は一般的に言われていますが、それに加えて筋肉量を増やすことで、基礎代謝量を上げ、リバウンドしにくい身体をつくることが可能になります。肥満は循環器や呼吸器、整形外科疾患などにも影響を及ぼすので、十分に注意しましょう!
ペットの高齢化が進んでいる今現在、ペットができるだけ自立して生活できる期間をのばしてあげることが大切です。高齢期になると基礎疾患がなく、健康な状態であっても加齢により全身の筋肉量が低下してきます。
また、関節炎を起こしていることも多く、その場合痛みによって動きたがらなくなり、さらに筋肉の萎縮が進んで、やがて寝たきりになってしまうという悪循環に陥ります。
適度な運動を行い、筋肉量を増やして関節の安定化を図ることで、痛みの軽減や進行を遅らせてあげることができます。痛みが出てからの運動よりも、高齢期に入る前から予防的な運動を行い、健康的な身体づくりをしておくことが大切です。
関節炎は一度患うと完治することはないので、早期発見が重要です!動きたがらなくなった、階段を嫌がる、起立動作が困難そう、遊びたがらなくなったなどの兆候があれば、早めに受診しましょう。
今回のセミナーを通して、病気のリハビリテーションだけでなく、健康維持のためのさまざまなトレーニング方法も学ばせていただきましたので、大切な家族の一員であるペットたちの生活の質の向上に少しでもお力になれるよう今後も精進致します!!