続・学会参加のご報告

[2015年07月24日]

看護師の原です。

福井さん、水畑さんに続き、私もWJVFという学会に参加してきました。

WJVF=West Japan Veterinary Forum の略で、西日本で行われる

獣医師と動物看護師向けのフォーラムの事です。

私は3日目に参加させて頂いたのですが、特に印象に残った講義は輸液療法についてのものです。

ご存知の方もいるかもしれませんが、体内の約60パーセントは水分でできています。

水分は主に飲水と食事で摂取し、尿や便、不感蒸泄 (呼吸や体表からの水分の蒸発で、

何もしなくても勝手に失われる水分のことです) として排泄されていきます。

主にこのバランスをとる為に輸液を行うことが多いのですが、

人間の場合は血管からゆっくり時間をかけて点滴を入れることがほとんどだと思います。

しかしわんちゃん・ねこちゃんはこれ以外に「皮下」といって、その名の通り皮膚の下のスペースに一気に液を入れられる場合もあるのです。

皮下に入った液は毛細血管からゆっくり吸収されていくので、点滴直後はポッコリと膨れますが、

数時間経つと元通りになります。

「点滴をしますね〜」と言うと、初めて点滴をされる飼い主さんは

「え!どれだけ時間かかるんですか!?」とよく聞かれますが、

皮下点滴の場合はだいたい5〜10分程で終わります。

もちろん、症状によっては血管からゆっくりと輸液をした方が良い場合もありますので、

全てのわんちゃん・ねこちゃんに適応という訳ではないですが、

人間と違って一気に点滴が出来るのはおもしろいですよね!

今回の講義は血管からの点滴の話がメインでしたが、輸液剤の種類やその輸液剤を使用する理由などを学べ、とても勉強になりました。

まだまだ学ぶべきことは山ほどありますが、少しずつ知識を増やして成長できればと思います!